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福崎町産もち麦ビールをPRする六甲ビール醸造所の大渕拓也さん(右)と尾崎吉晴町長=福崎町役場
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福崎町産もち麦ビールをPRする六甲ビール醸造所の大渕拓也さん(右)と尾崎吉晴町長=福崎町役場
もち麦ビール=福崎町役場
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もち麦ビール=福崎町役場

 兵庫県福崎町特産のもち麦を使ったビールが完成し、同町役場でお披露目された。やや濁りがあり、飲み口はすっきり軽やか。3月以降、町内で限定販売するほか、イベントなどでの試飲も企画している。ビール造りを支援した県や町は、今後も味や製法などの調整をメーカーと続け、もち麦の販路や消費拡大、生産増につなげたいとしている。(吉本晃司)

 もち麦ビールは福崎町から試作を依頼された六甲ビール醸造所(神戸市)が商品化。使用する麦のうち、5%を同町産のもち麦「フクミファイバー」とし、昨年12月に仕込んだ。担当した同醸造所の大渕拓也さんは「もち麦は食物繊維が多いので濁りが出る。通常のビールなら避けるが、今は濁りが流行しており、逆にそれを生かした」という。

 醸造したビールは330ミリリットル瓶で340本(1本730円)。3月1日からJR福崎駅前と同町西田原の辻川観光交流センターで、数量限定で販売する。5、6日には福崎駅前の観光広場、12、13日には姫路・大手前公園の青空市でそれぞれ先着70人に試飲してもらう。各日とも午前10時からで、味や口当たりなどの感想を聞いて将来の商品開発の参考にする。

 同町では約35年前にもち麦の栽培が始まり、現在は営農団体などが約9ヘクタールを作付けしている。尾崎吉晴町長は「福崎町産もち麦の知名度は上がってきたが、他の産地との競争も激しくなってきた」とし、「地域住民や観光客に喜んで飲んでもらえるビールに育ってほしい」と話している。

 同町農林振興課TEL0790・22・0560

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