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昔ながらの趣を残した店内を紹介する森雅史社長=姫路市広畑区蒲田
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昔ながらの趣を残した店内を紹介する森雅史社長=姫路市広畑区蒲田
日本調理製菓専門学校の学生らが考案、調理したメニュー
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日本調理製菓専門学校の学生らが考案、調理したメニュー

 兵庫県姫路市内に3店舗を構える和菓子店「甘音屋」(本店・同市広畑区蒲田5)の森雅史社長(51)が、市内の高校生らと古民家を改修し、地域活性化につなげるプロジェクトを進めている。高齢化や空き家率の増加が進む地域で、若者や観光客などとの交流拠点にしようと計画。まずは9、10月の休日限定で、播州名産のそうめんを使ったコース料理を提供する飲食店としてオープンする。(森下陽介)

 同市広畑区蒲田の昔ながらの住宅街で、細い路地を進んだ先に改修したばかりの建物が見えてくる。「テーブルを囲んで笑いが絶えない空間に」との思いを込めた古民家レストラン「卓笑(たくしょう)」(木造平屋100平方メートル)。地元建築会社の指導の下、日本工科大学校の学生や姫路工業高校の生徒らが改修した建物は太い梁(はり)や瓦などかつての趣を残す。

 4年前に始まったプロジェクトは当初、インバウンド(訪日客)向けの日本文化の体験施設として企画。新型コロナウイルス禍の直撃で方針をいったん変更し、そうめんをテーマにした飲食店としてスタートを切った。

 店舗の運営や接客は姫路商業高校の生徒が、メニューの考案や調理は日本調理製菓専門学校の学生がそれぞれ担当している。調理のしやすさや利益率なども計算して、コース料理を考えた。

 今月にあった試食会では、関係者に実際のメニューが振る舞われた。前菜にはそうめんが添えられたアヒージョや茶わん蒸し、メインにはそうめん製クロワッサンを添えたチキンなど、工夫を凝らした料理が並んだ。招待客は「そうめんってこんなふうに使えるんだ」などと、若い感性に感心した様子で舌鼓を打っていた。

 森社長は「今後も地域の魅力を発信する拠点として活用していく。姫路の見どころはお城だけじゃないということをアピールしたい」と期待していた。

 ランチのみ。予約は25日から、甘音屋のホームページなどで。甘音屋本店TEL079・239・1220

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