2022年度末に兵庫県姫路市白浜町への移転が予定される市中央卸売市場(同市延末)の跡地活用について、清元秀泰市長は9日、同市立高校の統合校を新設する方針を表明した。交通利便性が高く、近くにある手柄山中央公園の文化・スポーツ施設を活用する考えも示した。市教育委員会によると、開校時期は未定という。(井上 駿)
同日開かれた市会本会議で、白井義一議員(公明党)の質問に清元市長が答えた。
同市場は現在、JR姫路駅の南西に位置し、敷地面積は約5万8千平方メートル。市によると、敷地の約6割は民有地のため、今後、地権者に向けて説明会を開き、用地取得を進めるという。22年度内にも正式に統合校の設置を決め、市場の移転後に更地にする方針。
同市場は山陽電鉄手柄駅に隣接。西側には陸上競技場や野球場、体育館などの文化・スポーツ施設を備えた手柄山中央公園があり、再整備が進められている。26年春には同公園北西部にJRの新駅が開業する予定。
市立3高校(姫路・琴丘・飾磨)を巡っては、少子化や校舎の老朽化を踏まえて市教委が統合再編を検討している。今年2月には、市教委の外部審議会が3校を1校に集約し、国際や理系分野など専門的な学びを提供する1学年10クラス程度の大規模校とするよう提言している。
清元市長は「(統合高校は)立地条件に恵まれた市場跡地に新設し、財源や教員を集中することで、生徒や保護者にとって魅力的な教育環境が実現できる」と答弁した。









