風に揺れるピンクと白。兵庫県三田市波豆川の畑でコスモスが見頃を迎えている。空に向かって花びらをのびのびと広げており、訪れたツーリング客や家族連れが写真を撮って楽しんでいた。１５日ごろがピークという。
波豆川農業生産組合が３カ所の畑（計約９５００平方メートル）で約１０万本を育てる。減反政策で余った農地を地域の盛り上げに役立てようと１９９６年から育て、裏作として麦を作っている。
今年は７月末に組合員１５人が手作業で種をまいた。雨で全滅した年もあり、花が満遍なく咲くよう砂と種を交ぜてまいたり、排水路を複数作って水はけをよくしたりと改良を重ねてきた。上西明夫営農部会長（６８）は「今年が一番の出来。多くの人が足を運び、地域がにぎやかになるから頑張れる」と胸を張る。同県西宮市から訪れた女児（２）は「きれい。ピンク好き」と目を輝かせた。
見学無料。多目的広場の駐車場を利用できる。土日は近くの畑で黒大豆枝豆の収穫体験（３株千円）もある。（喜田美咲）
