元カリスマ読者モデルの小川淳子さんが3日、脳腫瘍のため39歳で死去しました。
小川さんは読者モデルの草分けとして神戸女学院大在学中から女性ファッション誌で活躍し、「読モブーム」の火付け役となりました。自身でアパレルブランドを立ち上げ、鋭い感性で若い女性から人気を集めました。神戸新聞は2004年2月17日の記事で、西宮市にネールサロンを開いた23歳当時の小川さんを紹介しました。記事の一部を再掲します。
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プロとは異なる親しみやすさで、ファッション雑誌に欠かせぬ存在になった読者モデル。最近は、知名度を武器にデザイナーや店のオーナーに転身する例が多い。雑誌「ViVi」の担当者は「カリスマ読者モデルの十人に一人はファッション関連の事業を立ち上げる」と説明する。
雑誌「JJ」の読者モデル小川淳子さん(23)も昨年、西宮市にネールサロン「levre(レーブル)」を開いた。小川さんのファンらで店は大繁盛。一カ月先まで予約でいっぱいだ。「モデル業でできた人脈の素晴らしさを再認識している」と笑う。
着る側から売る側へ活躍の場を広げ、ファッション業界に旋風を巻き起こす読者モデルたち。それにしても、若い女性らが彼女たちの動きにこれほど関心を持つのはなぜか。神戸ファッションマート事業部の加藤裕子さん(36)は「彼女らは好きなことを仕事にしている。そんな生き方にもあこがれているんでしょう」。
(2004年2月17日 神戸新聞)