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 2020年東京五輪の聖火リレーで、兵庫県内14市を通る詳しいルートが17日、発表された。神戸港や世界文化遺産・国宝の姫路城、天空の城・竹田城跡(朝来市)、高校球児の聖地・阪神甲子園球場(西宮市)など、来年5月24、25日の2日間で「兵庫五国」の名所をぐるっと回る。

■湖の上でリレー

 カヌーの競技場として活用される音水湖(おんずいこ)(宍粟市)では、カヌーに乗った聖火ランナーが湖上でトーチを合わせて聖火を引き継ぐ。

 同湖の活用を進めた県カヌー協会の二宮順子副会長(68)は「どんどん設備が整って大きな大会が開かれ、聖火が通るまでになった」と目を細めた。

 広い兵庫県。多くの地点を効率的に回るため、1日目の朝来、宍粟市、2日目の南あわじ市は、先導車などを使わず、二つ目の聖火「子どもの火」を使う。

■お城巡り   

 全国最多の22の城郭が国史跡に指定されるなど、お城密集地の兵庫。1日目のゴールは姫路城で華やかに。2日目は、今春再建された尼崎城も巡る。

 終着点は篠山城跡(丹波篠山市)。ボランティアガイド「ディスカバーささやまグループ」の井上吉一さん(75)は「市民自ら清掃をしたりして守ってきたお城。美しさを全国に発信したい」。

■被災地にも  

 1日目のスタート地点は、04年の台風23号で円山川の堤防決壊跡地に整備された六方防災ステーション立野拠点。浸水被害があった豊岡市梶原の区長を務める重次宏治さん(65)は「感慨深い」と一言。自宅は1・9メートルの高さまで浸水し、2階からボートで救助された。「大変な思いをした地域が、ここまで元気になったということを見てほしい」と話す。

 2020年は、阪神・淡路大震災から25年。神戸市では、「慰霊と復興のモニュメント」がある東遊園地にも立ち寄る。東日本大震災からの「復興五輪」と位置付けられた大会。原点を忘れないよう、兵庫の被災地もコースに盛り込まれた。

(まとめ・井上 駿)

 

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