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 新型コロナウイルス感染の拡大を受け、兵庫県内の自治体に市民や企業からの問い合わせや相談が相次いでいる。県疾病対策課や各保健所などには1月29、30日の2日間だけで500件を超す電話が殺到。担当者は「感染者が日に日に増え、不安に感じる市民が多い。冷静に行動してもらうため、ささいなことでも相談してほしい」としている。

 県内では29日、県疾病対策課や県管轄の12の健康福祉事務所、保健所を設置する5市(神戸、姫路、西宮、尼崎、明石)が相談窓口を開設。30日までに計527件の相談があった。24時間態勢で対応する同課には2日間で191件が寄せられた。神戸、西宮、尼崎の3市は「相談件数が想定を超えている」として順次、専用回線を設けるという。

 各窓口によると、企業からは「中国の武漢以外の街から帰国する従業員を、すぐ勤務させていいのか」という問い合わせが多い。神戸市保健所は「不要不急の外出は控えてほしいが、いつも通り過ごして構わない」と答えているという。

 「保健所で検査を受けたい」という市民からの依頼も目立つが、県疾病対策課は「新型肺炎の検査は感染疑いが濃厚な患者に限って行っており、インフルエンザのような簡易検査はしていない」と説明する。

 市民からは、日常での感染を心配する声も多く寄せられている。姫路市保健所によると、「特に姫路城は外国人観光客が多いため、『中国の人と擦れ違ったので不安』などの相談が多い」という。

 同市の担当者は「新型肺炎の原因となるウイルスは、感染者のせきやくしゃみによる飛沫感染で広がる。過剰な心配は避けてほしい」とし、「通常のインフルエンザや風邪と同じ予防策を徹底してほしい」とアドバイスしている。(久保田麻依子)

 

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