新型コロナウイルスの緊急事態宣言で兵庫県の休業要請が始まったのを受け、同県明石市は15日、売り上げが減少し、店舗家賃の支払いに苦しむ市内の個人商店などに賃料として最大100万円を無利子で貸し付ける方針を固めた。
対象は、家賃50万円以下の店舗で営業する個人事業者。業種は問わない。
2カ月分の賃料として、店舗が1カ所の場合は最大50万円、2カ所以上の場合は最大100万円を無利子、無担保で貸し付ける。返済猶予期間は1年間。その後、最大3年かけて返済する仕組み。申請には確定申告や店舗の賃貸契約書などが必要となる。
市は、対象を約400店と想定し、事業費は約2億円を見込む。新型コロナ対策の補正予算案として17日に開会予定の市議会に提案。可決されれば、21日から申し込みを受け付ける。
市は、3月分の家賃を滞納しているケースや、支払いを間近に控える4月分の家賃に間に合うよう準備を急ぐ。泉房穂市長は「いろんなしわ寄せが個人商店に来ており、スピード感を持って対応したい」と話している。(小西隆久)
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