兵庫県尼崎市は26日、同市に住む10~80代の男女12人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同市が発表した1日の感染者数としては過去最多で、そのうち20代の男性は市立名和小学校に勤務する教員。同市教育委員会は、同小の全教職員と男性教員が担任するクラスの児童計約70~80人のPCR検査を行うとともに、検査結果が出るまでの間、臨時休校とする。
同市教育委員会などによると、男性教員は15~17、21日に出勤。17日夜に頭痛と倦怠感があり、18日に38・3度の熱があったため病院を受診したところ「夏風邪」の診断を受けた。21日は症状がなく出勤したが、同日夜に嗅覚と味覚に違和感が生じ、22日に再受診。24日に検体を採取し、25日に陽性となった。軽症で容体は安定しているという。
濃厚接触者は少なくとも5人。同校と同じ敷地にある児童ホーム(学童保育)も受け入れを当面取りやめる。市は26日から関係者へのPCR検査を始めたが、同日午後5時時点で体調不良を訴えている児童や教職員は確認されていないという。
ほかの11人はいずれも無症状か軽症で、うち1人は大阪府が25日に発表した感染者。同市が確認した感染者は86人(市外在住者を含む)となった。
【記事特集リンク】新型コロナウイルス