井戸敏三兵庫県知事の退任表明を受け、同県明石市の泉房穂市長は11日、同市の中核市移行時の対応などに感謝を述べる一方で、県の新型コロナウイルスへの対応や知事公用車のセンチュリーへの変更などを批判し、「庶民感覚があまりなかった」と述べた。
泉市長は「まずはお疲れさまという気持ち」と述べ「総務省出身の知事として、中核市移行に伴う県の権限委譲の際には早い対応をしていただいた。国とのパイプも強力で、豊かな海づくり大会の明石市への誘致も知事の力あっての実現だと思う」と評価した。
一方、県の新型コロナウイルス対応は「不十分。県民の方を向いていない」とばっさり。「公用車のセンチュリーへの変更や、コロナ対応の慰労金を当初、感染者受け入れ施設の医療従事者に限定したことについてはありえない対応だった」と批判した。
次期県知事選に関しては「立候補するつもりはない。引き続き明石市長を務める」とした。(吉本晃司)