大阪湾でイカナゴのシンコ(稚魚)漁を行う神戸市、淡路島、大阪府の漁業者らは8日、同日の漁獲量が少なかったため、9、10日の2日間、休漁すると決めた。11日に再出漁し、漁獲量次第で終漁も検討するという。
大阪湾では、兵庫県内から七つの漁業協同組合に所属する300隻余りが操業している。初日の6日は昨年を上回る漁獲があったが、8日は大きく減った。今後、漁獲量が増える可能性もあるため、いったん休漁を決めた。
神戸市内でイカナゴ漁を営む漁業者でつくる摂津船びき網漁業協議会の前田勝彦会長(54)は「来年以降の資源を残しながらの漁になる。11日は取れることを願っている」と話した。
播磨灘で操業する明石市以西や淡路島西岸の漁業者らは9日も出漁する。(山路 進)