兵庫県は26日、新たに116人の新型コロナウイルス感染を確認し、西宮市の80代男性1人が24日に死亡したと発表した。新規感染者数が100人以上になるのは3日連続で、直近1週間の感染者数は1日平均78・7人。緊急事態宣言中、県が宣言の解除要請基準の一つとしていた同78人以下を、2月9日以来1カ月半ぶりに上回った。
新規感染者は発表自治体別に、神戸市=51人▽姫路市=4人▽尼崎市=19人▽西宮市=16人▽明石市=10人▽県所管=16人。
尼崎市では、クラスター(感染者集団)が発生していた市立尼崎高校で生徒1人が陽性。同市内の別の高校(校名非公表)でも26日までに生徒と教職員の計6人の陽性が判明し、新たなクラスターと認定した。
神戸市内のコロナ病床が25日時点で189床中164床(87%)が埋まっているとして、市は市立病院の通常医療の制限を再強化する。
県内の累計患者は1万9346人、累計死者は584人になった。また、重症者は前日から4人増の57人で、重症病床の使用率は49・1%となった。全入院患者の病床使用率も増加傾向が続き、51・7%となった。(まとめ・井川朋宏)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況