サッカーのJリーグと、1部(J1)のヴィッセル神戸は16日、観客制限緩和に向けた政府の実証実験を、関西で初めてノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で実施した。
新型コロナウイルスワクチン接種済証や検査の陰性証明を提示する「ワクチン・検査パッケージ」を使い、現在の上限1万人とは別に、実験用チケット約2千枚を販売した。
アビスパ福岡と対戦したこの日、対象のサポーターらは特設窓口でワクチン接種済証などを提示。一般客と区分けされた一部エリアで観戦した。通常席とのマスク着用率の違いを計測する調査もした。
神戸市兵庫区の会社員(36)は長女(8)と訪れ、「下に2歳の子もいるのでこれまでは怖さがあったが、周囲も接種しているという安心感がある。まだ声は出せないので、早く元通りになってほしい」と話していた。(山本哲志)