旧優生保護法下(1948~96年)での障害者に対する強制不妊手術を巡り全国で国家賠償請求訴訟が続く中、東京訴訟の原告である70代の男性から、兵庫の訴訟原告団に手作りの造花が届いた。今月17日は、かつて手術を受け、神戸地裁判決を待たずに昨年81歳で亡くなった県内の原告男性の命日だった。同封された手紙には、亡くなった原告たちの思いを胸に「命のある限り闘う」との決意と兵庫原告団への励ましの言葉がしたためられていた。(那谷享平)
国の統計では、旧法施行下で障害者ら約2万5千人が不妊手術を受け、そのうち約1万6500人が強制だったとされる。2018年以降、旧法や手術を違憲として、手術を強いられた障害者らが全国9地裁・支部で国を相手に損害賠償を求める訴えを起こした。
今年8月の神戸地裁を含め、これまでに6件の地裁判決が言い渡された。4件で旧法が違憲と判断されたものの、賠償請求権が消滅する「除斥期間」が既に過ぎたなどとして、いずれも原告が敗訴し、控訴している。そのうちの一人が造花の送り主の男性だ。
造花は11月中旬、神戸市内にある兵庫弁護団団長、藤原精吾弁護士(80)の事務所に東京の男性から届いた。亡くなった県内の原告男性の命日に合わせ、趣味を生かして手作りしたものという。大小二つあり、布などを使い、紅白の満開の梅を表現している。
同封されていた手紙には、亡くなった原告たちへの思いがつづられていた。
「優生手術の事を知り裁判所に訴えて3年以上たちます/北海道で一人、宮城で一人、神戸で一人、そして福岡で一人/無念の思いで亡くなっております/その人の思いを私は命のあるかぎり戦っていきます/私もこの苦しみあの世まで持っていきたくありません/勝ちとるまで頑張ります」
手紙の結びは、兵庫で亡くなった男性の妻で、原告でもある80代女性への「頑張ってください」というエール。贈り物を受け取った藤原弁護士が確認したところ、小さな造花はこの女性のために、大きな造花は兵庫の原告団全体のために作ったと説明された。
送り主の男性は来年3月11日に東京高裁判決を控える。藤原弁護士は「全国の人が手術の被害や敗訴で理不尽な思いをしている中、くじけずに他の原告たちを励ましているのが力強い。寒さに耐えて梅の花が咲くように、訴訟も耐え忍びながら勝つという意思を感じる」と話す。
神戸地裁の原告団も大阪高裁に控訴中で、公判の日程などは未定という。藤原弁護士は「控訴を通じ、障害者を『劣った人間』とする社会のおかしさを問うていきたい」と意気込む。
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