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但馬空港の滑走路延長、検討先送り コロナ禍で需要予測算定困難

2022/03/24 20:13

 但馬空港(兵庫県豊岡市)の機能強化を考える「但馬空港のあり方懇話会」が24日、同空港ターミナルビルで開かれた。同懇話会は空港活性化に向け、これまでジェット機の就航に必要な滑走路の延長を検討課題としてきたが、新型コロナウイルス禍で今後の航空需要を見通せず、検討を先送りすることになった。

 兵庫県によると、同懇話会は、今後の航空需要回復や、航空会社の経営見通しが明らかになる時期に再開するという。

 地元代表者や有識者らで構成。2020年2月の議論開始から前回までの3回の会合で、就航率の低い同空港の課題や、東京直行便など新たな路線展開の方策などを話し合ってきた。

 当初は空港活性化への提言を21年度にまとめる予定だったが、コロナ禍による需要激減を受け、これまでの検討内容を総括した中間報告を出すことにした。

 同日は、国際的な安全基準に則すよう滑走路(1200メートル)外側の安全区域のみ、100メートル広げることを確認した。

 滑走路自体については、事務局側が今後の検討項目として、ジェット機の安定運航が可能な2千メートルまたは1800メートルの整備を提示。整備時期を巡り、安全区域拡大の法定期限である27年3月中か、中長期的な目標とするかで委員の意見が割れた。最後に判断を座長に一任することで折り合い、今年4月中旬に中間報告を県に提出する。(桑名良典)

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