優勝者には活動資金1千万円。NHK党が参院選公認候補を選抜するオーディション「N-1グランプリ」を勝ち抜いた。審査委員長の実業家堀江貴文氏は「プレゼンテーション能力が高く、(主張は)共感も得られる」と高く評価した。
「既成政党にはない自由度の高さがN党にある。一番訴えたいことをストレートに主張できる」。7歳と5歳の男児2人の母親。最も伝えたいことは女性の真の社会進出の実現だ。
政治家を志す熱意の源は、2年前まで勤めた製薬企業時代の経験だ。仕事と育児にあくせくする日々に、同僚の夫に単身赴任の辞令が前触れもなく出た。
身寄りのない土地での「ワンオペ」。加えて長男が体調不良で入院する事態に。仕事に忙殺され、病室で添い寝ができるまで入院から2日が過ぎていた。「ママに嫌われたと思った」。長男のつぶやきから「母親が本当の意味で仕事と子育てを両立できる社会が必要」との結論にたどり着く。
「女性の声を政治に届け、社会を変えていくには女性の議員を増やすことが最も重要だ」。仕事も育児も頑張りたい女性の一人として、等身大の声を上げていく。(金 旻革)
【メモ】
・これまでの活動…薬剤師としてパート勤務をする傍ら、3月末に政治団体「女性躍進党」を立ち上げ、政治家を目指す
・元気の源…子どもたちと毎朝交わすハグ。政治活動は家族も応援している
・座右の銘…名前の由来でもある「出藍の誉れ」
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