総合

兵庫県、コロナ「第7波」で行動制限求めず 対策徹底と医療体制強化で経済との両立図る

2022/07/15 21:36

 兵庫県は15日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染者急増への対策として飲食や外出の行動制限は現時点では求めない方針を確認した。病床数や保健所の人員の拡充で対応し、ワクチン接種や検査の活用、室内の換気などの基本的な感染対策の徹底を県民に訴えた。

 県内でも、オミクロン株の派生型「BA・5」などへの置き換わりに伴って急拡大。15日は新たに5433人の感染が確認され、約5カ月ぶりに5千人を超えた。直近1週間を平均した1日当たりの新規感染者数は、6月18日時点で約550人だったが、7月15日に6倍の3318・7人に増えた。病床使用率も4割近くまで上昇している。

 同会議の開催は4月25日以来約3カ月ぶり。県は医療の運用体制について、5段階のうち2番目に高いフェーズへ移行した。コロナ患者向けの確保病床数は、現行から65床上積みし、1594床とする。

 保健所の業務を支えるため、県と民間派遣の職員を、現行の20人から段階的に増やし、最大で100人態勢とする。感染者の情報入力やデータ作成、軽症以下の患者への連絡といった業務を担う。一方、重症化率が低いことを踏まえ、飲食店への営業時間短縮要請や、少人数・短時間での会食は求めない。

 ワクチンについては若者への3回目接種、高齢者らへの4回目接種を促進。熱中症対策も踏まえ、場面に応じたマスクの着脱も呼びかけた。(井川朋宏)

【兵庫のコロナ情報】←最新のコロナニュースはこちら

続きを見る
新型コロナ

あわせて読みたい

総合

もっと見る 総合 一覧へ

特集