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兵庫県議会の議場=2019年6月19日、神戸市中央区下山手通5
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 兵庫県内41市町の議会のうち、議員が本会議などを長期欠席した場合、条例で報酬の減額などを定めているのは13議会にとどまり、28議会では規定がないことが分かった。県議会も規定がなく、ほぼ1年にわたり病気欠席している議員に報酬が満額支給されている。県議の一部から批判が出ており、未制定の市町議会も対応を求められそうだ。

 神戸新聞社が9月上旬、各議会事務局に質問用紙を配布して調べた。規定の有無のほか、ルールがある場合はその詳細や制定の経緯を尋ね、同月末までに全ての市町から回答を得た。

 規定が「ある」としたのは13議会。このうち神戸、西宮の両市議会は「議員が刑事事件で逮捕され、有罪判決が確定した場合」などを想定し、病気欠席の場合は減額されない。

 他の11議会(姫路、洲本、加古川、西脇、小野、加西、養父、加東市、猪名川、多可、神河町)は病気療養の場合も適用し、減額率は欠席期間に応じて決める。91~180日は2割▽181日~1年は3割▽1年超は5割-をカットする議会が多かった。

 規定を設けた経緯は、長期欠席する議員が出たことをきっかけに、「有権者の理解を得るため」として議論を始めたケースが目立った。4議会では規定に基づき、病気療養で実際に減額した事例もあった。

 県議会では、脳梗塞によるリハビリなどで当選8期の自民党県議(81)が昨年9月以降、定例会をほぼ欠席。正副議長選があった今年6月の本会議1日のみの出席しかなかったが、期末手当を含めて年間約1400万円の報酬が全額支払われている。(田中陽一、金 旻革)

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