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「遺族の心情聴取を」土師守さん、最高裁と有識者委に再び要望書 事件記録廃棄で受けた苦痛知って

2022/12/02 22:30

 1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の全事件記録を神戸家裁が廃棄した問題で、事件で次男の土師淳君=当時(11)=を亡くした父の守さん(66)が2日、最高裁に要望書を提出したと明らかにした。要望書は最高裁とともに、裁判記録の保存の在り方で検証を始めた最高裁有識者委員会にも宛て、被害者遺族に対する意見聴取と、調査過程や議論の適切な開示を求めた。

 この問題で土師さんが裁判所に要望書を出すのは2度目。10月28日には神戸家裁所長に、記録を廃棄した経緯などの調査を求める要望書と陳述書を手渡していた。最高裁は11月、全国各地で重大少年事件の記録廃棄が分かったため、有識者委員会で今後の記録保存の在り方を検証すると表明。これまでに2回の会合を行い、連続児童殺傷事件をはじめ、50件余りの少年事件記録の廃棄などについて経緯や理由を調べるとした。

 土師さんの新たな要望書は、最高裁の堀田真哉事務総長と、有識者委の梶木寿座長に宛てた。土師さんは有識者委に対して「被害者遺族と直接面会し、心情を聞き取り、意見を聴取することが必要不可欠」と指摘。記録の廃棄によって被害者遺族が受けた精神的苦痛や、記録の永久保存を望む思いを知る必要があると述べた。(篠原拓真)

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