神戸 教員間暴力

給食カレー外し、家庭科室改修に苦言も 神戸市教委が会議

2019/10/24 18:46

 神戸市の教育委員会会議が24日午前、臨時で開かれ、市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題について報告があった。市教委事務局が同校児童への配慮として、被害教員が激辛カレーを食べさせられた家庭科室の内装工事を行い、給食メニューからカレーを当面外す方針を示していることに対し、教育委員は「保護者がみんな要望しているわけではない」と苦言を呈した。

 家庭科室の内装工事や給食メニューの変更は、事務局が「保護者の要望を受けた措置」と説明したが、梶木典子教育委員は「いろんな意見がある中で、先走って発表してしまうのはどうなのか」と指摘。長田淳教育長も担当職員に対し「(学校再建に向けた取り組みが)その場しのぎにならないよう、柔軟な対応を」と求めた。

 事務局は同校にスクールカウンセラーを継続的に配置し、担任が代わった加害教員のクラスや療養中の被害教員のクラスでは、市教委の専門指導員を派遣して複数で指導に当たっていることも報告。11月の修学旅行は予定通り実施し、校外学習、その他の学校行事も時期を延期して開催するとした。(長谷部崇)

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