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老人ホーム孤独死、明石市が調査 国通知「毎日安否確認を」

2019/06/01 07:00

 兵庫県明石市の介護付き有料老人ホームで入居者の90代男性が「孤独死」し、施設側が約2週間気付かなかった問題で、明石市は31日、施設の見回り態勢などに問題がなかったか詳しく聞き取る方針を明らかにした。

 同市によると、男性の同ホームでの生活状況と施設側の対応を調査する予定。他の入居者への対応も適切だったか調べる。

 一方、厚生労働省は同日、全国の自治体に「有料老人ホームで入居者が希望しなくても毎日1回以上、安否確認を実施することが必要だ」との通知を出し、施設への指導の徹底を求めた。

 男性は5月22日朝、2階の居室で倒れているのを職員に発見された。医師の検案では同10日ごろに亡くなったとみられる。

 男性は介護の必要のない「自立」で介護保険サービスを使っていなかった。医師の往診や食事提供、清掃サービスなども利用しておらず、安否を確認する機会がなかったという。同ホームでは介護保険サービスを利用していない入居者の安否確認のため、職員が各部屋を訪問するなどの制度はなかった。(紺野大樹、藤井伸哉)

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