長崎市江川町のごみステーションで、生後間もない赤ちゃん猫4匹が他のごみと一緒にごみ袋に入れられて捨てられていたことが分かりました。長崎県警大浦署が動物愛護法違反の疑いがあるとみて捜査しているといいます。
110番通報をし、赤ちゃん猫4匹を保護した同市の動物愛護団体「R&G長崎の保健所の命を救う会」代表浦川たつのりさんは「生後間もない赤ちゃん猫をごみと一緒に捨てるなんて信じられません。出産時に使用されたみられる汚れた毛布などもあり、おそらく自宅で出産した赤ちゃん猫と思われます。犯人を捕まえてもらいたいです」などと怒りをあらわにしています。
■ごみステーションから鳴き声が…住民から保護団体代表に連絡
浦川さんによると、赤ちゃん猫が見つかったのは13日朝。ごみステーション近くの駐車場を利用していた住民が前日の12日朝、動物のような鳴き声を耳にしましたが、その日は、どこから鳴き声が聞こえるのか場所が分からなかったそうです。
しかし、13日朝にも同じ鳴き声が聞こえたため、捜索。すると、ごみステーションのところから鳴き声が聞こえてくることに気付き、ごみ袋を調べたところ、赤ちゃん猫2匹が動いているのを確認しました。そこで、住民は保護活動をしている浦川さんのところに連絡を入れたといいます。
連絡を受けて急きょ、ごみステーションに駆け付けた浦川さん。現場を見ると、ごみ袋がたくさん積まれていて一番下に赤ちゃん猫が入ったごみ袋が置いてある状態でした。110番通報し、ごみ袋に呼吸が十分できるように空気穴を開けて、警察官が来るまで待っていたそうです。
■110番で駆け付けた警察官、ごみ袋のレシートや会社名の書かれた封筒なども押収
警察官が駆け付けたあと、ごみ袋の中を確認したところ、生後2、3日ほどの赤ちゃん猫4匹が見つかりました。まだ目も開いておらず、へその緒も付いていたとのこと。また、ごみ袋の中にはレシートやポイントカードの番号、会社名の書かれた封筒、メモ書きなどのごみも入っていたそうで、猫を捨てたと見られる人物に関連するかどうか調べるため、警察官が持ち帰ったといいます。
保護当時、赤ちゃん猫4匹は無事でしたが、その日の深夜、1匹が亡くなったそうです。浦川さんは「ごみ袋の中に丸1日入れられてなければ、助かったかもしれないのに…犯人が憎いです。こんな遺棄犯罪がなくなりますように。今回の遺棄事件は、会としては情報を発信して犯人逮捕につながれば」と訴えます。
現在、残された3匹はミルクを飲んで必死に生きようとしています。犯人の情報や赤ちゃん猫についてのお問い合わせは、浦川龍徳さんのInstagram(@tatsunoriurakawa)やフェイスブック、R&G長崎の保健所の命を救う会のブログまで。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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