13年前の夏、兵庫県姫路市で相撲の中学日本一に輝いた少年が20日、自身にとって重大な決断を下した。大相撲の関脇、貴景勝関(28)=本名佐藤貴信、芦屋市出身、常盤山部屋=だ。秋場所3日目に首痛で休場。そしてこの日、日本相撲協会に引退届けを提出した。
記者にとって思い出深いアスリートだ。2011年8月、姫路市網干区の相撲場であった全国中学校体育大会の相撲競技を、写真記者として取材した。個人決勝に勝ち上がったのが、当時報徳中(西宮市)3年の佐藤少年だった。
相手は、後に大相撲で阿武咲となる青森・中里中の打越奎也さん。佐藤少年は当時からライバルだった相手を激しく突き押し、豪快に投げた。悲願の優勝。そしてびっくりするようなアクションを起こした。

























