一戸建て住宅の屋根に設置されている太陽光発電パネル(ドローンから)=愛知県内で
一戸建て住宅の屋根に設置されている太陽光発電パネル(ドローンから)=愛知県内で

 Q:自宅の太陽光発電パネルを、業者が年に1回無料で点検しに来ます。点検のたびに、屋根の修理など太陽光発電とは別の工事を勧めてくるので、不信感が募っています。そもそも毎年点検する必要はあるのでしょうか?(愛知県の50代パート女性)

 再生可能エネルギーの需要の高まりで普及が進んできた太陽光発電。2023年度時点で国内にある一戸建て住宅のうち11.7%で導入されています。点検を口実にした商法に関する情報は全国で寄せられています。商法の実態や正しい維持管理の方法について取材しました。(中日新聞社)

一戸建て住宅の屋根に設置されている太陽光発電パネル(ドローンから)=愛知県内で

【トラブル例】不要?な工事を業者が提案

 投稿者の女性は、13年前に住宅用の太陽光発電パネルを設置した。以前は設置業者による点検は1度のみだったと記憶している。現在、点検に来るのは別の名古屋市の業者。5年前に「以前の業者が倒産したから業務を引き継いだ」と告げられ、以来、毎年「無料」の点検を強く迫る電話が来るという。女性は「毎年の点検が当たり前のような印象を受けた」と振り返る。