来年1月30日に開幕する阪神・淡路大震災の追悼行事「神戸ルミナリエ」の組織委員会(会長=久元喜造神戸市長)は28日、展示作品の詳細を発表した。東遊園地(神戸市中央区)などの3カ所をメイン会場とし、前回並みの約40万球の明かりをともす。今回は国道2号沿いの波止場町緑地に高さ10メートルを超える作品を配し、中心市街地と臨海部の回遊を促す。
ルミナリエは2024年から開幕時期を1月に変更した。震災発生から31年となる来年の会期は2月8日までの10日間。テーマを「神戸の鼓動、光の物語」とし、若い世代への継承を意識した作品も用意する。
組織委事務局によると、東遊園地芝生広場では光の壁かけ「スパッリエーラ」(全長約50メートル、高さ22メートル)を設置。作品名を「聖なるアプシス」とし、聖堂建築をイメージしたデザインに鎮魂の思いを込めた。
メリケンパークの有料ゾーンの作品「海を望む宮殿」には、今年も光の回廊「ガレリア」を置く。入り口の「フロントーネ」には窓をかたどった意匠を施し、同事務局の担当者は「未来へ向けて開く窓を表現している」と説明した。
旧居留地の三井住友銀行神戸本部ビル前には、作品の一部に天井がある「オペレッタの劇場」を置く。波止場町緑地に光の聖堂「カッサ・アルモニカ」(高さ約11メートル)を据え、メイン会場を歩いて巡る入場者を楽しませる。
有料ゾーンは平日前売り500円(土日750円)、当日千円(同1500円)。前売り券は11月1日から販売する。(田中宏樹)

























