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「成長した姿を見せたい」と抱負を語る朝月希和=宝塚大劇場(代表撮影)
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「成長した姿を見せたい」と抱負を語る朝月希和=宝塚大劇場(代表撮影)
最後となる公演への思いを語る朝月希和=宝塚大劇場(代表撮影)
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最後となる公演への思いを語る朝月希和=宝塚大劇場(代表撮影)

 宝塚歌劇雪組公演「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」が10月1日、宝塚大劇場で開幕する。浅田次郎のベストセラーが原作。今公演を最後に退団が決まっているトップ娘役の朝月希和(あさづき・きわ)は、トップ彩風咲奈(あやかぜ・さきな)演じる主人公に思いを寄せる玲玲(リンリン)役に挑む。「憧れ、尊敬、淡い恋心…言葉にするのが難しい感情だから全身で表現したい」と抱負を語る。

 初めての中国もの。脚本・演出の原田諒から「素直さを意識して」と言われている。「これが意外に難しい。大人になるといろんなものが身に付いて、それを落とさなくてはいけないから」と苦笑い。

 人生のどん底でもめげない朝美絢(あさみ・じゅん)演じる兄・李春児(リィ・チュンル)の妹、玲玲も、どんなことがあっても前を向いて歩いていく。タカラジェンヌとしての自身の歩みとリンクする部分も多いという。「『どうしよう』と下を向くのではなく、『どうにかしよう』と上を向く」。朝美からもアドバイスをもらい、役作りに余念がない。

 トップとして共に歩んだ彩風に対して、役と同じで、言葉にし尽くせない思いがある。「心の内を見せて、委ねてもいい存在。そんな思いを芝居を通して表現できたらいい」。

 トップ就任以来、演じた役は気が強くておてんばで…と、決して王道の娘役ではなかったが、「どんな役も心を込めて演じてきた」と振り返る。「これが最後という実感があるような、ないような…」と複雑な心境だが、「役が作品の中でどう生きていくのか、見せたい。宝塚人生の中で成長してきたことを役に重ねる」と前を見つめる。

 「蒼穹の昴」は10月1日~11月7日、宝塚大劇場で。同26日~12月25日、東京宝塚劇場で上演。

(片岡達美)

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