日本のギターインストゥルメンタルの第一人者として半世紀にわたり活躍するギタリスト、高中正義。発売から40周年のアルバム「SAUDADE(サダージ)」をテーマにした全国ツアー中で、11月6日には大阪城音楽堂(大阪市)でコンサートを開く。「野外なので晴れたらいいな。僕は気持ち良い音をギターで弾くだけ」と自然体で臨む。
1971年にデビューし、元ザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦を中心に結成したサディスティック・ミカ・バンドに加入。当時の日本はフォーク全盛期だったが、英国で栄華を極めていたグラム・ロックの影響下に、きらびやかなサウンドや派手なファッションで異彩を放った。「東京・原宿の美容院で、みんなで髪の毛を染めてね。今じゃ染めている人はいっぱいいるけど、その頃は珍しかった」と目を細める。
76年にソロデビュー。夏や海をイメージした、親しみやすいギターインスト曲で、フュージョンブームの立役者となる。「初めは歌うつもりだったけど、スタジオで録音したらあまりうまくなかった」と笑い、「もともとビートルズとかのきれいなメロディーが好きだった。歌うようなメロディーをギターでできないかと思った」と振り返る。
ツアーテーマのアルバム「サダージ」は、爽快で心地よい「A Fair Wind」、哀愁が漂うタイトル曲など9曲が並び、傑作の呼び声が高い。コンサートではアルバム以外からも、代表曲「BLUE LAGOON」などの演奏を予定する。
昨年にデビュー50周年を迎えた。「自分が好きな音を出すとお客さんも喜んでくれる。これが一致しないミュージシャンもいるのに」。幸せをかみしめ、気負わずギターをかき鳴らす。
午後4時開演。S席1万1千円(土産付き)、A席9千円。チケットはチケットぴあなどで販売中。
(藤森恵一郎)