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ロシアW杯大会のコロンビア戦で相手選手と競り合う日本代表・岡崎=2018年6月19日、ロシア・サランスク(資料写真)
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ロシアW杯大会のコロンビア戦で相手選手と競り合う日本代表・岡崎=2018年6月19日、ロシア・サランスク(資料写真)
W杯ロシア大会のポーランド戦で相手と競り合う日本代表・岡崎=2018年6月28日、ロシア・ボルゴグラード(資料写真)
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W杯ロシア大会のポーランド戦で相手と競り合う日本代表・岡崎=2018年6月28日、ロシア・ボルゴグラード(資料写真)

 昨季限りでサッカー・スペイン1部リーグのウエスカを退団したFW岡崎慎司(35)=兵庫県宝塚市出身=が、独りトレーニングを続けながら欧州での移籍先を探している。「焦りはあるが、妥協せずにチャンスをたぐり寄せられたら。ワールドカップ(W杯)が一番の目的なので」。約1年ぶりの神戸新聞の電話インタビューで、昨季の悔しさや今の心境を明かした。(山本哲志)

 ■決めるべきところで

 スペイン1部に初挑戦した昨季は開幕スタメンをつかみ、強豪相手に引き分けるなど序盤は好調だった。

 「最初にプレミアリーグ(イングランド1部)に行ったときほど『化け物だらけやな』という感覚はなかった。チームとしては劣勢に回ることが多かったけど、キープなどチームの役に立つという部分ではやれたと思うが…。けがをしたり、決めるべきところで決められなかったり。そのツケが最後に回ってきた」

 ■チャンスすらなかった

 負傷離脱や監督交代劇を経て、出番が激減。1得点にとどまり、チームも2部に降格した。

 「監督に信頼されず、試合に絡めなくなった最後の3カ月は特にきつかった。試合に出てさえいればアピールもできたかもしれないが、そのチャンスすらなかった。練習で『調子いいのにな』と感じていても変わらないのは苦しかった。結果だけを見ると『通用しなかった』となるかもしれないけど、出た試合では確実にやれたという試合の方が多かった。それを証明できず、悔しさだけが残っている」

 ■欧州1部でやりたい

 クラブ退団後は無所属となったが、あくまでヨーロッパで戦いながらW杯カタール大会を目指す意思に変わりはない。

 「チームが決まらないまま進んでいくのは初めて。多少の不安はあるけど、乗り越えないといけない壁。イタリアに行きたいとずっと言っていたけど、選択できる状況じゃない。ただ、どこでもいいというわけではない。W杯はもう1年後。ほとんど呼ばれていない状況で(日本代表に)入っていくためにも、欧州五大リーグやポルトガルなども含め、できるだけ1部でやりたい。我慢して待つことで開ける道もあるかもしれない」

 ■この1年どれだけ頑張れるか

 つかの間のオフは滝川第二高時代の恩師、黒田和生さん(72)と会い、思いを新たにした。

 「黒田先生の本をあらためて読み直すと、僕が海外でやってきてたどり着いたことを、既に何周もしている。(育成年代やA代表の監督を歴任した)台湾にも根付かせていて『やっぱり偉大やな』と。同じように指導者として挑戦したい気持ちもあるので、先生の意思を引き継いでいけたら。W杯への挑戦の話もしてきた。この1年間でどれだけ頑張れるか。それを見てもらえるのが僕のモチベーションです」

【おかざき・しんじ】1986年4月16日生まれ。宝塚市出身。滝川第二高で全国高校選手権4強入り。2005年にJ1清水に進み、11年から欧州でプレーする。15年、ドイツからイングランド・プレミアリーグのレスターに移り、優勝に貢献した。日本代表では国際Aマッチ通算119試合出場、日本歴代3位の50得点。10、14、18年のW杯3大会に出場。

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