フィギュアスケートの全兵庫選手権最終日は31日、尼崎市の尼崎スポーツの森で行われ、ジュニア選手権女子は高橋萌音(神戸クラブ)が合計133・85点で頂点に立った。
ショートプログラム(SP)1位の高橋が、冒頭のジャンプで果敢にトリプルアクセル(3回転半)に挑んだ。回転不足で転倒し、「いろんなジャンプに引きずってしまった」とフリー3位の演技を反省したが、合計得点で首位を守った。
世界で活躍する坂本花織や三原舞依と同じく、中野コーチやグレアムコーチらの指導を受ける。「かおちゃん(坂本)はどんな時でも前向きだし、まいちゃん(三原)はピークを合わせる集中力がすごい」と憧れの2人を追い掛ける。
西宮市立苦楽園中2年生。トリプルアクセルは昨秋から練習しているといい、「時々は立てるけど、まだまだ成功率が低い。これからの時代には必須だと思う」と習得を誓う。今季の目標は、全日本ジュニア選手権でSPとフリーをノーミスでそろえること。14歳のホープは「将来は海外の試合に出たい」と目を輝かせた。(山本哲志)