明治安田J1リーグ第1節最終日の19日、初優勝を狙う神戸は、敵地の豊田スタジアム(愛知県豊田市)で昨季5位の名古屋との今季初戦に挑む。昨季は4年ぶりの開幕白星で勢いづいてクラブ史上最高の3位に躍進しただけに、三浦監督は「開幕戦の勝ちは大きい。今できる最高の準備をしたい」と必勝を期した。
昨季の名古屋戦は、天皇杯全日本選手権も含めて3戦勝ちなし。堅守速攻に苦しめられたが、長谷川新監督に代わった影響がどう出てくるか。三浦監督は「プランはいくつか準備してある」とし、選手たちには昨季以上に布陣変更や複数ポジションへの柔軟な対応を求めてきたという。
新戦力の融合もポイントになる。「思ったよりもすんなり入れている」と手応えを示すのは、横浜Mから加入したMF扇原。中盤の構成が異なる神戸では「走る距離やタイミングが違うので、ハードワークを怠らないようにしたい」と守備の強度を保ちながら持ち前のパスセンスを生かす。
若手では、選手会長にも就任したDF小林がDFフェルマーレンの後釜を狙う。北京冬季五輪フィギュアスケート女子で銅メダルを獲得した坂本花織や、柔道東京五輪金メダリストの阿部詩は同じ神戸出身の同学年。「彼女たちのプレーや演技に感動したし、刺激になる。僕も見ている人にそう思ってもらえるよう頑張りたい」と活躍を誓った。(山本哲志)