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岡本圭司
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岡本圭司
元プロスノーボーダーの岡本圭司。培った経験と知識を生かして不自由な右脚をカバーする=2022年1月、ノルウェー・リレハンメル(日本障害者スキー連盟提供)
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元プロスノーボーダーの岡本圭司。培った経験と知識を生かして不自由な右脚をカバーする=2022年1月、ノルウェー・リレハンメル(日本障害者スキー連盟提供)

 北京冬季パラリンピックは4日に開幕し、13日の閉会式まで6競技78種目が行われる。兵庫からは3人が出場し、県勢としては13度目の冬季大会で史上最多の人数となった。初出場を決めた挑戦を紹介する。(有島弘記)

■パラ仕様の滑りを磨く   

 スノーボード男子(下肢障害LL2)の岡本圭司(40)=牛乳石鹸共進社、神戸市東灘区出身=は右脚にまひが残る。33歳で障害を負うまでプロの第一線で活躍した経験を生かし、パラ仕様の滑りを磨いている。

 回転軸をずらしながら空中で縦に2回転、横に3回転する「ダブルコーク」。健常者の頃、日本人で初めて大技を成功させ、2014年のソチ冬季五輪に出場したスノーボード男子の角野友基(25)=兵庫県三木市出身=は教え子の一人だ。

 障害はスノーボードの撮影中に負った。高所から滑落し、右脚は「付け根からうまく使えない」。だから、障害に合う滑りを模索してきた。

 キーワードは「股関節」。太ももを主体とした従来の滑りができなくなったため、股関節回りの腰とお尻を生かす。その部位をジムで鍛え、うまく使いこなせるように実戦練習を繰り返した。

 努力は実を結び、昨年4月のW杯イタリア大会で初の表彰台となる2位。年間成績でクラス別の総合王者にも輝いた。

 北京大会の出場2種目のうち、複数で一斉にスタートし、障害物を滑り抜けるスノーボードクロスを得意とする。「うまいライン取りで逃げ切れたら」。先手必勝を描く。

【岡本圭司(おかもと・けいじ)】(1)出場種目 スノーボード男子(下肢障害LL2)スノーボードクロス、バンクドスラローム(2)年齢 40歳(3)出身地 神戸市東灘区(4)現住所 神戸市東灘区(5)所属 牛乳石鹸共進社(6)主な実績 2020~21年W杯LL2総合王者(7)パラリンピック出場回数 初出場

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