ブロッコリーの品種名が密かに面白いらしい。
大半の消費者は、スーパーなどでブロッコリーを購入する際、ただ「ブロッコリー」としか認識しないが、生産者向けの種子のパッケージにはちょっと驚くような品種名が記されているという。中でもここ最近注目を集めているのが、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」という3種。あるTwitterユーザーが「ブロッコリーの品種、礼儀正しい」と投稿したところ、「かわいい」「あいさつしてるの知らなかった」と大きな反響を呼んだ。投稿主の了解を得た上で、販売元である種苗会社「サカタのタネ」(本社・横浜市)に取材を申し込んだら、ユニークな品種名はブロッコリー以外にも色々あることを教えてくれた。
担当者によると、種子は生産者向けの商品のため、主に種苗店などで扱われている。そして名前からも何となく察しがつく通り、「おはよう」は中早生、「こんにちは」は中生、「こんばんは」は晩生の品種。いずれもサカタのタネが開発したもので、「おはよう」は2014年、「こんにちは」と「こんばんは」は2019年から販売しているそうだ。
担当者「ブロッコリーは、寒さに当たるとアントシアン(植物に含まれている色素)が発生し、花蕾(からい)部分に発生すると紫色になります(※花蕾部分に多く発生すると、商品価値が低下する恐れがあります)」
「これら3品種は、寒さに当たってもアントシアンが発生しない『アントシアンフリー』のシリーズで、かつ花蕾の色が濃緑です。3品種は熟期が異なるので、収穫期の分散を図ることができ、長期間、高品質なブロッコリーの出荷が見込めます」
■味に違いはあるの?
さて、やはり消費者として気になるのは、品種によって味に違いがあるのかどうか。今の今までブロッコリーの品種なんて気にしたこともなかったので変な話ではあるのだが、せっかくなのでその点も尋ねてみた。
「品種の違いや栽培環境の違いで、多少味の違いは出てくると思いますが、区別するのは困難です」(担当者)
やはりそうなのか…(笑)。ところで、冒頭で紹介した「ブロッコリーの品種、礼儀正しい」という投稿が話題になったことについて、サカタのタネはどのように受け止めているのだろう。野菜の品種名がここまで耳目を集めるのはなかなか珍しいことですよね?
「野菜は、果菜類(実がなるもの:トマトやメロン、スイカなど)以外は品種名で流通することが少なく、例えばブロッコリーであれば『おはよう』ではなく『ブロッコリー』としか表示されません。そんな中、当社ブロッコリーの名前が話題となることは大変嬉しく、また、実は野菜にはそれぞれ名前があり、皆さんにおいしい野菜を食べてもらいたい、と種苗会社が日々研究開発に励んでいることを知っていただければ幸甚です」
「ちなみに、当社はブロッコリーの種子で高いシェアを持っており、皆さん実は3回に2回は当社のブロッコリーを召し上がっている計算になります」
3回に2回!知らなかった…と、ここで取材を終えてもよかったのだが、もしかしてブロッコリー以外にも面白い品種名があるのではないかと思い、重ねて質問してみた。担当者が「例えばこんなのはどうでしょう」と教えてくれたのが、次の6種だ。こ、これは…! 品種名の世界、実は結構な“沼”なのかもしれない。
・栗カボチャ「ブラックのジョー」
「黒い(ブラック)果皮の色が、常(ジョー)に保たれる」ことから命名
・カボチャ「コリンキー」
食感がコリコリしていて、色がきれいな黄色だから
・キュウリ「さつきみどり」
5月に青々とした果実を実らせるから。5月のみどり=さつきみどり。
歌手のさつきみどりさんとは関係はない。
・キュウリ「フリーダム」
「料理の用途が広く自由な食べ方ができる」「果実の肥大がゆっくりなので、従来品種よりは収穫に追われることがなく、生産者に自由な時間ができる」「従来のキュウリの概念にとらわれずに、フリーな規格で出荷できる」という理由から
・フルーツパプリカ「セニョリータ」
フルーツパプリカの持つラテン系の明るいイメージと、かわいらしい形状から「セニョリータ(お嬢様)」と命名
・メロン「アンデス」
生産者の方が作って安心です→病気に強くて作りやすい
お店の方が売って安心です→当たりはずれがない
消費者の方が食べて安心です→食べておいしい→メロンは芯をとって食べるので、「安心です」の「心」をとって「アンデス」に
◇ ◇
気になってあらためて調べてみたところ、数年前には「ホウレンソウの品種名が強そう」と話題になったことがあったらしい。ジャスティス!!!
(まいどなニュース・黒川 裕生)
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