阪神・淡路大震災をはじめ国内外の被災地で活動してきたNPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(神戸市西区)の前理事長で、今年9月に73歳で亡くなった看護師黒田裕子さんの「偲ぶ会」が21日、神戸市東灘区田中町5のコープこうべ生活文化センターで開かれた。約650人が集い、黒田さんが実践した被災者に寄り添う支援を引き継ぐ思いを新たにした。
同ネットワークなど17団体が実行委をつくって開催。黙とうの後、親交のあった人らがあいさつした。舞台には遺影が飾られ、参加者は花を手向け、手を合わせていた。
親交が深く、終末期の病床を訪れた作家柳田邦男さん=東京都=は、「最後に伝えたい」と託された「がれきの向こうに命がある。想像する力を持たないといけない」などの言葉を紹介した。
神戸や東北の仮設住宅での活動にも触れ、「一人一人に寄り添うことを大切にしていた。実践から被災者支援や災害看護の新しい思想を生み出した」と振り返った。「黒田さんの活動や言葉は永遠。これからを生きる人の中で生き続けるだろう」と語った。
日本災害看護学会で活動をともにした高知県立大学長の南裕子さん=元兵庫県立看護大学長=は「現場主義などあなたの教えを考え続けたい。ありがとう」などと語り掛けた。(網 麻子)