阪神・淡路大震災から20年で培われた神戸市の防災教育のノウハウを、若い世代の教員らと共有する「防災教育研究大会」が11日、同市長田区の市立真野小学校などであった。市内外の教育関係者ら約720人が集まり、公開授業や分科会を通して、震災や防災をどのように教えるかについて意見を交わした。
同市教育委員会と小中高校などの校長会が主催。震災から20年が過ぎ、当時を経験していない市民や若い教諭が増える中、記憶や教訓を伝える狙い。
この日は、同区の4小学校が18授業を公開。20~30代の若手教師が教科に防災を取り入れた授業を披露した。
真野小6年の国語では、東日本大震災で被災した仙台市立東六郷小6年生8人を招き、真野小の児童と防災への思いを発表し合った。担任の藤森琢磨教諭(36)は「被災経験がある同じ年の児童と話すことで、自分の立場と置き換えられる。相手の気持ちを思いやりながら考えを言えるようになった」と話す。
同小3年生の社会は、長田区で盛んな靴作りを学び、ベテラン職人から震災や仕事への思いを聞いた。担任の槙本茜教諭(25)は同区出身で「震災時の記憶が少ないもどかしさもあるが、気持ちが分かる人になってほしいとの願いを込めて指導している」と話した。
参加した同区の4小学校の児童が考えた「神戸市小学生防災宣言」も発表され、児童が「誰にでも手を差し伸べられるような優しい人になります」などと力を込めた。(阿部江利)