「あの日」を伝え続けよう-。兵庫県伊丹市の昆陽池公園で16日夕、阪神・淡路大震災の犠牲者の数と同じ6434本のろうそくがともされ、約500人が静かに手を合わせた。
ボランティア団体「ユー・アイ・アソシエーション」(赤松弘揮代表)が1996年か続ける追悼行事。
今年のテーマは「相伝」。21年という時間の輪に2羽の鳥を浮かび上がらせ、「強い意志を持って伝える大切さ」を表現した。
震災発生時刻12時間前の午後5時46分。参加者は揺らめく明かりを囲んで黙とう。祈りの朝まで、ろうそくを再生しながらともし続けた。(井関 徹)