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来場者の質問に答える登壇者=神戸市東灘区向洋町中9、神戸国際大学
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来場者の質問に答える登壇者=神戸市東灘区向洋町中9、神戸国際大学

 災害時など、悲しみに包まれた人を支える「グリーフケア」をテーマにした防災・減災セミナーが9日、神戸市東灘区向洋町中9の神戸国際大学で開かれた。看護師や医師、聖職者が、地域住民や学生ら約100人に向けて講演した。

 防災活動に取り組む学生団体「神戸国際大学防災救命クラブ(DPLS)」が主催。南海トラフ地震の被害を最小限に抑えることを考える機会を設けようと、毎年1月に開催し、今年で6回目を迎えた。

 セミナーでは神戸国際大のチャプレン(聖職者)河村博之さんが、自らの両親の死を機に、死について考えた経験を話し、「死はそばにあり、人ごとではない」と述べた。また、介護施設「うさぎの丘鈴蘭台」緩和ケア認定看護師の藤原志寿子さんは、人生の最期をどのように迎えたいかを元気なうちに考え、家族に伝えておくようアドバイス。「家族に残す最大のプレゼントになる」と強調した。

 神戸赤十字病院の心療内科部長村上典子さんは、東日本大震災や尼崎JR脱線事故など、遺族と接してきた経験を紹介。具体的なエピソードを交え、傾聴して苦痛を受け止める大切さを分かりやすく伝えた。

 DPLSの河原日向部長(21)は「終末期に患者さんや家族に寄り添える理学療法士になりたいと思った」と話した。

(小野萌海)

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