神戸

あしたどこ行く?ーwithコロナ【1】須磨海岸(神戸市須磨区)

2022/04/30 05:30

■駅近、誰もが憩えるビーチ

 ホームに降りると、目と鼻の先に砂浜と水平線が広がる。JR須磨駅からバリアフリーで直結する須磨海岸。海水浴に来て以来5年ぶりに足を運んだ。

 今回のお目当ては、アサリの潮干狩りだ。新型コロナウイルスの影響で、本格実施は3年ぶりだそう。パラソルの下で靴を脱ぎ、いざ、波打ち際へ。ヒヤッとする水に思わず声が出た。

 新型コロナウイルス対策で入場は上限700人。「ここめっちゃおる!」と近くの男性。期待を膨らませて熊手で数回かくと早速、二つ。夢中に掘り続け、1時間半で小さなバケツ2杯分になった。700グラムを持ち帰り用にもらった。

 砂を払って、ビーチ横にあるバーガーカフェへ。2階のテラス席から、整備された遊歩道が見渡せる。ジョギングする人、ベビーカーを押して歩く家族、シートを敷いて寝転ぶ人も。

 「1年中、思い思いに過ごせるきれいなビーチになりました」。地元の漁業者でつくる「すまうら水産有限責任事業組合」の若林良副代表(44)は胸を張る。同組合は潮干狩りのほか、サーフボード上に立ちパドルをこぐ「SUP(サップ)」体験も企画する。

 海岸の東側にはドッグランやスケートボード場もある。誰でも憩えるリゾート地。夏の海水浴だけじゃもったいない。

 潮干狩りは6月5日まで。5月10~12日と荒天時は休み。大人1800円、3歳~小学生800円。同組合TEL078・731・5001

(貝原加奈)

【行き方】山陽須磨駅から南へ徒歩約3分。海岸東エリアはJR須磨海浜公園駅から南に徒歩約7分。阪神高速神戸線若宮インターすぐ。

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 3年ぶりに新型コロナによる緊急事態宣言が出ていない中で迎えるゴールデンウイーク。収束の兆しはまだ見えないが、感染対策は日常に溶け込みつつある。ゆるりと足を伸ばせる場所を紹介したい。

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