兵庫県尼崎市長選の立候補予定者が高校生に語ったことは、いわば有権者との約束です。今回の参加者の中には18歳となり、一票を持つ生徒もいました。
三つの高校であらかじめ質問を検討してもらいました。事前学習などで生徒が考え、出てきたテーマは合わせて約20問。それぞれ内容は違い、生徒が幅広い視野で社会を見つめている証左だと思いました。
日々の暮らしを送る中で感じていたまちの治安やバリアフリーの問題、学校生活で触れたいじめや体罰の問題、そして青春を直撃したコロナ禍の対応。学外活動に取り組む生徒は、地域で学んだ防災や高齢者福祉の課題について聞きました。
立候補予定者2人には真摯に向き合ってもらいました。1問につき1分~1分半という短い回答時間でしたが、まちを良くしたいという思いがにじんでいました。中には、財源をどうするか、仕組みをどう変えるか、といったハードルの高そうな施策もありましたが、約束は約束です。
この機会が「社会を変えることができる」という成功体験につながってほしい。新たな市長が約束を守ってくれるか。しっかり見届けてもらいたいと思います。(行政担当デスク 井関 徹)
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