秋の味覚・丹波栗や黒枝豆が本格シーズンを迎えた兵庫県の丹波地域。丹波篠山市の篠山城跡周辺は、昼間を中心にマスクを着けた多くの観光客でにぎわっている。「この秋で客がドンと増えた。持ち直せてほっとした」。市内2カ所で土産物店を営む森本和男さん(73)は表情を緩める。(川村岳也、谷口夏乃)
昨年春、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言発令により、城下町から観光客の姿が消えた。
市によると、1回目の緊急事態宣言が発令されていた昨年4~5月の市営駐車場の利用台数は6万5632台。19年の同じ時期と比べると、1万3千台以上減った。計290台が利用した観光バスなどの大型車は、1台も来なくなった。
森本さんの店もぱったりと客足が止まった。他の土産物店にも卸していた黒豆を使った独自商品も、注文がなくなり一部の生産終了を余儀なくされた。「このままだとつぶれる」。森本さんは切実な危機感を抱いていた。
◇
転機となったのが、観光支援事業「Go To トラベル」だった。
市の調査によると、昨年10月に城下町周辺を訪れた観光客数は約58万人。イベントは中止されていたにもかかわらず、市営駐車場もコロナ流行前を上回る利用があった。森本さんの店にも例年以上の観光客が訪れ、多くの人はクーポンで土産を買っていった。
「何とかなるかも」と安どしたが、感染者は再び増加し始めた。12月には全国1日あたりの感染者数が3千人を超え、政府は「Go To トラベル」の一時停止を決定した。
森本さんの店も再び客足がストップ。今年に入ってからも宣言の解除と発令が繰り返され、開店休業状態が続いた。国の持続化給付金については「もらえるのはありがたいが、毎月固定費がかかり、あまり役に立っていないのが本音」
昨年は資金不足のために借金し、今年から返済する予定だった。しかし売り上げが伸びず、返済の延期を余儀なくされた。
「この先も第6、7波と来るかもしれない。でも、とにかくお客さんに来てもらわないと。私らは食べていけない」
◇
小売店だけではなく、観光客を乗せるバス会社にも、コロナ禍が影を落とす。
丹波市氷上町氷上の氷上観光は、自社主催のバスツアーと、学校などが利用する、貸し切りバスの運行の二つが主軸事業だ。しかし、緊急事態宣言が発令されるたびに運行中止や延期に。担当者は「貸し切りバスの予約件数が最大で83%減った月もある」と明かす。
宣言の発令期間中は、自治体から補助金が支給されたこともあり、会社は維持できたものの、今後の見通しは不透明なままだ。
担当者は「感染者が増えると、政府の対策は緊急事態宣言を出して人流を抑制することの繰り返し。その考え方から抜け出してほしい」と話す。
感染拡大防止と経済活性化をどう両立させるのか。政策変更が日々の商売に直結するだけに、観光業界も候補者の訴えに耳をすませている。

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