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佐佐木信綱さん(39)
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佐佐木信綱さん(39)

 筋肉が隆起した肉体は、脂肪が限界までそぎ落とされ、たくましさとともにスマートさを際立たせる。昨年11月、神奈川県で開かれた「ベストボディ・ジャパン2021日本大会」のミドルクラス(30~39歳)で2連覇を果たした。

 筋肉美を競う大会で頂点に立ち、「神戸大会(昨年7月)、大阪大会(同9月)で準グランプリにとどまっていたので、絶対に勝ちたかった」と穏やかな笑みを浮かべる。

 実家の空手道場で2歳から空手に親しみ、中学から始めたサッカーは、社会人になってからも続けていたスポーツマン。体を鍛えることは、いつも身近にあった。

 会社員として働きながら、パーソナルトレーナーとして個人を相手にトレーニング方法を教えていたが、両立できずに体調を崩した。16年には、鼻の奥に腫瘍ができて入院。医師から「ストレスが原因かもしれない」と言われたことが、転機となった。

 退社して17年12月、JR加古川駅前にパーソナルジムを開設。専門書を読んで食品添加物について調べるなど、予防医学を学習し、健康に鍛えられるジムを目指した。

 ベストボディ・ジャパンには19年から挑戦する。徹底したのは食事。プロテインは自然由来のオーガニック製品にこだわり、しかも大会1カ月前からは摂取しない。10日前からの最後の減量期間は、1日800キロカロリー以下に抑えた。

 20年の初優勝時の体脂肪率は5%程度だったが、21年は3%未満に。それでも、舞台裏で苦しい表情の出場者がいる中、無理なく審査員や観客に笑顔を見せた。

 「健康美の大切さをもっと伝えたい」と、昨年12月に加古川駅前のジムを閉鎖。大阪市のジムで働きながら、セミナーの開催などを目指す。「ダイエットでも食べなくて痩せるのは、ただやつれているだけ。食事とトレーニングで、免疫力も高めていけることなどを広めていきたい」と力強く語る。(斉藤正志)

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