巫女が熱湯を浴びせ、参拝者の無病息災を願った「湯立て神事」=荒井神社

 夏場の健康を願う「輪ぬけ祭」が28日、兵庫県高砂市荒井町千鳥2の荒井神社であった。境内にはあんどん70個が設置され、柔らかな光で幻想的な空間を演出。巫女(みこ)がササの葉で熱湯を振りまく「湯立て神事」もあり、参拝者はしぶきを浴びて、疫病退散や無病息災を祈った。

 湯立て神事は、古くから夏の伝統行事として営まれ、江戸時代の地誌「播磨鑑(かがみ)」にも登場する。輪ぬけ祭は昨年まで2日間だったが、今年は1日開催とした。

 午後8時、巫女が大きな釜で煮立った湯をおはらい。ササを浸してから振り回し、集まった参拝者の身を清めた。最前列で熱湯を浴びた荒井小3年の男児(8)は「すごく熱かった。夏も元気に過ごせたらいいな」と話した。

 神事の後、使われたササの葉は、疫病退散や魔よけのお守りとして参拝者に配られた。

 境内を彩ったあんどんには、タレントで画家のたいぞうさんの絵や、同市の書家藤田雄大さんの書などもあしらわれた。

 くぐると健康に過ごせるとされる「茅の輪」は、7月1日ごろまで拝殿前に設置している。(児玉芙友)