神戸市東灘区本山北町5のレンタルスペース「あかね山荘」で17日、地域の景勝地や史跡などを地図に記して魅力を再確認するワークショップ「本山北町全員集合」が開かれた。住民ら約50人が地図を囲み、写真や文章を貼り付けるなどして「本山北町魅力MAP(マップ)」の制作に取り組んだ。
住民らでつくる「本山北町まちづくり協議会」が地元愛を育もうと企画。参加者は、明治期の古地図や村史など各家庭に残る史料を持ち寄り、地図作りに臨んだ。
床に広げた縦70センチ、横1メートルほどの地図の用紙に、保久良神社の「灘の一つ火」の夜景の写真を置いたり、「大正期に建てられた洋館が残る」などの付箋を貼ったり。本山北町公園で黄色に染まったイチョウが紹介されると、周辺住民からは「めっちゃきれいやけど、掃除が大変なとこやな」との声も出た。地元で生まれ育った男性(72)は「保久良山の梅をはじめ、自然豊かないいまちですわ」と話した。
完成した地図は今後、地域住民へ配られるほか、同協議会のホームページなどでも公開する予定。(末吉佳希)