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井上さんが撮影した救出直後の事故現場。車両が激しく炎上している(提供)
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井上さんが撮影した救出直後の事故現場。車両が激しく炎上している(提供)
人命救助の感謝状を受け取る井上光希さん=たつの市揖保川町正條、西はりま消防組合本部
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人命救助の感謝状を受け取る井上光希さん=たつの市揖保川町正條、西はりま消防組合本部

 単独事故で横転して出火した車両から高齢男性を救出したとして、西はりま消防組合は、兵庫県たつの市の会社員井上光希さん(24)に消防長感謝状を贈った。車はその後、全焼しており、井上さんは「怖かったが、生きている人がいるのに見て見ぬふりはできなかった」と振り返った。

 事故は1月10日午後10時ごろ、相生市竜泉町の国道2号で発生。軽乗用車が横転し、火が出ているのに対向車線の井上さんが気付いた。車を止めて駆け寄ると、周囲の人が既に119番していたが、運転者が見当たらなかった。

 「まさか、まだ中にいるのでは」。車が好きな井上さんはガソリンに引火すると危険だと分かりつつ、トランクのドアを開けて車内に進入。呼び掛けると運転席から声がした。横転して宙を向いたフロントドア付近が燃え始めており、後ろから男性を引っ張り出すことにした。

 駆け付けた警察官や現場にいた人も加勢し、安全な場所に男性を移すと、一緒にいた井上さんの妻で看護師の真穂さん(23)が負傷の程度を確認。幸い、大きなけがはなかったといい、間もなく救急隊員に引き継いだ。

 感謝状の贈呈式で満田利郎消防長は「ここまで緊迫した人命救助はなかなかない」と絶賛し、井上さんは「助けた後は脱力して動けなかった」と話した。(直江 純)

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