映画「男はつらいよ」シリーズで、兵庫県たつの市の龍野城下を舞台にした第17作「寅次郎夕焼け小焼け」(1976年公開)の名場面を描いた絵画などをそろえた個展「吉川孝昭展」が、ギャラリーカフェ「ガレリア アーツ&ティー」(同市龍野町富永)で開かれている。17日まで。
洋画家の吉川さん(62)は、葛飾・柴又の帝釈天(たいしゃくてん)参道にアトリエを構え、筋金入りの寅さんファンという。たつのを含め、全国各地の「男はつらいよ」ロケ地を巡り、撮影地点を調査してきた。展示会場のガレリアは、映画にも揖保川越しに鶏籠山を望む景勝地として登場。その縁で吉川さんは2013年から毎年、ガレリアで個展を開催し、10回目の節目を迎えた。
たつのを中心に映画のワンシーンや街の風景を描いた水彩画など約120点が並ぶ。渥美清さんと太地喜和子さんが肩を寄せ合って歩く場面のほか、ガレリア前で腰を下ろす渥美さんの姿を想像した作品もある。
吉川さんは「たつのはロケ時と変わらぬ町並みが多く残っており、絵になる町」と話している。午前11時~午後6時。水曜定休。ガレリアTEL0791・63・3555
(段 貴則)