冬の渡り鳥、オオハクチョウやコハクチョウが兵庫県豊岡市内の水田に飛来している。マガンなどと一緒に10羽近い群れを作り、餌をついばむ様子が見られる。
ハクチョウはシベリアや北極圏などで繁殖し、秋以降に本州に南下する。市立コウノトリ文化館(同市祥雲寺)の高橋信館長(66)によると、オオハクチョウは昨年12月、幼鳥3羽を含む4羽が飛来。豊岡盆地で複数のオオハクチョウが長く滞在するのは珍しいという。
オオハクチョウは体重約10キロで、日本で見られる鳥の中では最重量級。コハクチョウはオオハクチョウより小柄で首が短く、くちばしの黄色い部分が小さいなどの違いがある。
豊岡盆地には、コウノトリの餌となる生き物などを育てるため、冬も水を張った田んぼがあり、鳥が過ごしやすい環境が整っているという。高橋さんは「積雪などにも影響されるが、越冬するのかどうか注目したい」と話している。(阿部江利)









