かばんの一大産地である兵庫県豊岡市の弘道小学校3年、坂井翔君(8)が、今春に新1年生になった妹の帆海(ほのみ)さん(6)に入学祝いのランドセルを製作し、プレゼントした。2歳の時からミシンに触れていた翔君。父親の一樹さん(39)に手伝ってもらいながら本革を器用に縫い上げ、外ポケットを取り外すとそのままポシェットになるオリジナルデザインの逸品に仕上げた。(石川 翠)
創業60年のかばんメーカー「昭栄」の3代目で取締役の一樹さんが、2013年に出石城跡の近くでかばん作りの体験工房をオープン。一昨年に全工程ができる本格的な施設「かばん工房 遊鞄01(ゆうほうぜろいち)」(同市出石町町分)を開設した。
父親の姿を見てきた翔君は自然とかばん作りに興味を持ち始め、2歳ごろから工房のミシンを触っていたという。踏み板に足が届かないはずのミシンが動いていたため、驚いた一樹さんが足元を見ると、踏み板を押し下げる支柱に足の指を引っ掛けて動かしていたという。革の端材を使って練習を重ね、曲線もはみ出さずに縫えるようになった。
もともと、753グラムと未熟児で生まれてきた翔君。命の危険もあり、後遺症をもたらすことを一樹さんと妻の宏美さんは覚悟した。幸い元気に育ってミシンで遊ぶ翔君の姿を見た一樹さんは、成長の証しに一緒にランドセルを作ろうと決めたという。
翔君が5歳の時に、もらった使用済みのランドセルを解体して芯材などを確認した。大好きなキャラクター「スパイダーマン」をイメージして、表面に金色のクモとクモの巣が広がるデザインを施したランドセル作りに一樹さんとともに挑戦した。
ランドセル作りの全工程を体験した翔君は、次は妹の帆海さんにも作ってあげようと、昨年の夏休み、毎日少しずつ工程をこなしていった。一樹さんが描いた図面に沿ってなめし革をカッターで切断し、断面を研磨した。すっかり上達していたミシン縫製はカーブでも上手に仕上げた。
帆海さんの好きな明るいベージュ色の革に、中面と縫い目は水色で統一。「冠(かぶせ)」と呼ばれるカバーの表面にはキラキラのびょうを打ち込み、側面にはバレリーナをかたどった縫製を施した。差し込み部分が花の形になっているのも、翔君が考えたデザインだ。使用している金具を革で包むなど細部までこだわっている。
前ポケットの代わりに、取り外してポシェットとして使えるようなデザインも特徴的で、硬い革を手縫いで少しずつ縫合していったという。帆海さんは「大事に使う」と大喜びで、入学式を迎えた。
翔君は算数を苦手とするが、かばん製造に使用する機械の使い方は1度で覚えられるという。「かばん職人になりたい」と話す。
両親とともにオリジナルのランドセルのプレゼントを企画し、動画投稿サイト「ユーチューブ」上で募った。応募があった、来春小学生になる北海道在住の女の子に向けて作り始めた。「デザインを考えるのも好き」だといい、オンラインで好みを聞き取りながら、背面にハートマークを入れることなど構想している。
◆
遊鞄01では、1泊2日かけてランドセルの製作体験(10万円から)もでき、一樹さんは「家族で思い出の時間を過ごしてほしい」と話している。オーダーメードも受け付けている。遊鞄01TEL0796・52・5055

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