39歳の男性が“垢抜け”に挑戦し、外見だけでなく「人前で話すのが怖くなくなった」と語るまでの5年間の変化をとらえた動画がInstagramに投稿され、話題となっています。
投稿主は、メンズ美容について発信するInstagramのアカウント「アラフォー夫の垢抜け美容(@kyokun_0203)」を運用するkyokunさん夫婦。美容専門学校を卒業している男性の妻と二人三脚で様々なメンズ美容に取組み、段々と垢抜けていく姿に「めちゃくちゃかっけぇ!」「プロデュースした奥様も、頑張った旦那様も素敵です!!!」など称賛の声が相次ぎました。
「出会った頃は正直、見た目がタイプじゃなかった」という妻。交際当初のkyokunさんについて、「人間性は尊敬できたけれど、自分に自信を持てていないように見えた。自分自身の魅力を知ってほしいと思った」と話していたそう。そして「外見を整えることで、彼の魅力をより知ってもらう入り口になれば」--そんな思いから、kyokunさんの垢抜けサポートを始めたといいます。
■時には衝突も
当時のkyokunさんは、洗顔料を使わず、水だけで顔を洗うほど美容に無頓着。そこで妻が最初にプレゼントしたのは、1本の化粧水でした。そのときのことをkyokunさんはこう振り返ります。
「正直、俺なんかが美容やってどうにかなるの?と思いました。『本当は変わりたかった』という思いは、いつ頃からあったんでしょうね(笑)。諦めていたので、もう忘れてしまいました。とはいえ、やる前から決めつけるのは良くないと思い、美容を始めることにしました」
プレゼントされた化粧水を使い始め、「肌キレイになってきてない?」と嬉しそうに話すkyokunさんの姿に、「本当は彼も変わりたいのかも…」と妻は感じたといいます。この出来事が決定打となり妻が本格的に垢抜けのサポートを行うことになったそうですが、kyokunさんはとても恥ずかしがり屋で自分の正直な気持ちを伝えるのが苦手だったため、さりげなく寄り添って褒めることが主な役割となっていたのだとか。こうして、ヒゲ脱毛や定期的なヘアカット、シンプルなファッションへのシフトチェンジなど、少しずつ変化を重ねていったそう。しかし時には、垢抜けの過程で意見の食い違いもあったと当時を振り返ります。
「私はキャラクター柄のTシャツが好き。でも妻はシンプルな服装の方が魅力が引き立つと思っていたようで、買い物のたびに衝突し、結局何も買わない…なんてこともありました」
■いつの間にかお互いの歩幅が合うように
しかし次第に周囲から「雰囲気が変わったね」と褒められることが増え、お互いの歩幅が自然と合うようになったといいます。
最近では、kyokunさんの方から妻へ“外見”や“美容”の話題を振ることが増えたそう。この変化に、妻は「買い物をしていると『これ試してみる?』と提案されたり、SNSなどを眺めていると『これすごくない?』と共有されたり。また、鏡を見る回数が格段に増えたように思います。日々の生活の中で、“垢抜け”の意識がしっかりと根差したな…という実感が大きいです」と語ります。
■「心が強くなった」
一方でkyokunさん自身は、「美容を続けたことで、心が強くなった」と話します。
「例えば、仕事で人前で話す機会があった時。これまではいろんな面を気にしてしまい、話すことが苦手でした。しかし美容を継続していく中で、見た目に関する悩みごとが減り、スムーズに話せるように。こういった出来事は、『心が強くなった』と思う瞬間です」
時には喧嘩をしながらも二人三脚で美容に取り組んできた、kyokunさん夫婦。美容を継続していくにあたり、夫婦間でのルールを決めていたそう。
「『お互いを否定しない』『思っていることは率直に伝える』、そして何より『お互いを大切に思っていることを忘れない』ことです。私たちは意見を率直に伝え合うようにしていたので、時には相手を傷つけてしまうことも…。ですが、この3つのルールを意識するようになってから、喧嘩はほとんどしなくなりました。“相手を思うが故に”-という意識で信頼していれば、たとえ厳しい意見であっても素直に受け入れられます」
■外見の変化は“内面の充実度・人生の満足度”に
そんなお二人の姿勢に信頼を寄せるフォロワーも多いですが、今回の投稿に集まった声の中で特に印象に残ったコメントについて、kyokunさんの妻は次のように話します。
--1年ほどお付き合いした方に、外見をボロカスに言われ最近ずっと泣いてました… こんな風に受け入れてくれる人にいつか出会えるよう、自分磨き頑張ろうと思えました!ありがとうございます。
「このコメントが一番深く響きました。Instagramのストーリー機能でも取り上げましたが、『泣くほど嫌な経験だったのに、その思いを共有してくださったこと』『私たちの動画を見て、頑張ろうと思ってくださったこと』『私たちの想いが誰かの勇気になれたこと』に深く感銘を受けたんです。私たちは、美容を通じてただ『外見を変えたい』というだけではありません。夫の垢抜けを5年ほど一番近くで見守っていて、外見の変化は“内面の充実度・人生の満足度”につながると実感しました。私は夫を通して、『人生を楽しむ』ことを教えてもらいました。人間の外見は性別年齢問わず、本当に様々です。だからこそ自分の元々持っている個性を大切にして、心の幸福度を高めながら楽しんで生きることが、美容や垢抜けのゴールだと考えています。あなたの外見の変化が、あなた自身と周囲の大切な人を笑顔にしてくれることを、心から応援しています」
























