鉄人爺さん、略して鉄爺。43年の会社生活を卒業し、「暇を持て余さない老後」をコンセプトに第二の人生にチャレンジする。里山、自転車、マラソン、旅にグルメに…。
マムシの洗礼を受けた7月9日の草刈りから約ひと月。8月7日の草刈りは思わぬご褒美に迎えられた。6月中旬に田んぼの畔に植えた黒枝豆の葉の陰に小さな紫色の花びらが見える。生まれて初めて目にする枝豆の花だ。
里山活性化プロジェクト「ミチのムコウ」のリーダー、吉良佳晃さん(37)によると「きょう参加したみなさんは運がいいかも。先週でも、来週でもこの花には会えませんでした」という。
それにしても1カ月前との光景の違いの何たることか。雑草の丈に圧倒されていた枝豆が、いまは逆に雑草を見下ろし、堂々と大きな葉を広げ、田んぼいっぱいに植えられた酒米、五百万石は重そうに稲穂を実らせている。4週先の9月初めには稲刈りのスケジュールが組み込まれた。
今年1月に丹波篠山市の古市地区で立ち上げられた「ミチのムコウ」は、京都の仕事先を退社して実家が営む農園を継ぐべくUターンしてきた吉良さんが中心になり、そのアイデアに賛同したIターン組の男女5人が加わってスタートした。
その最初の試みは、吉良さんが地元の高齢農家から借り受けた約3千平方メートルの水田を活用しての酒米の減農薬栽培だった。収穫された酒米は地元の狩場一酒造(秀月)で特別純米酒に醸される。出来上がったお酒は協賛金3万円を払った参加者に6本がプレゼントされるという企画だ。現在、その特別な日本酒のネーミングが参加者の間で公募されている。
ただこの企画はあくまで入口に過ぎない。メンバーが目指すのは一定の収入を伴うビジネスとしての事業確立。理由はハッキリしている。ボランティアで終わってしまっては人も集まって来ないし、事業の永続性も期待できない。2030年時点での事業確立をメドに、付加価値を持たせた少量多品目の野菜づくり、山林整備、農業教育、参加型イベントなど、様々な取り組みが企画されている。
丹波焼の窯元が立ち並ぶエリアに隣接する古市地区は、神戸市の自宅から一般道を利用して1時間余りの距離。その一方で、丹波篠山の里山にはもっと長い時間を過ごしてみたいと思わせる魅力が溢れている。
う~ん、これは考えどころ、です。
▼里山活性化プロジェクト「ミチのムコウ」 https://michinomukou.org/
(まいどなニュース特約・沼田 伸彦)
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