阪神・淡路大震災で犠牲になった児童・生徒、教職員らの冥福を祈る「追悼の夕べ」(兵庫県教職員組合主催)が17日、神戸市中央区のラッセホールで開かれた。遺族や関係者ら約250人が参列し、犠牲になった子どもらの名を刻んだ銘盤に献花した。
県教育委員会によると、震災で公立幼稚園、小中高校の園児、児童・生徒296人が亡くなった。
式典では神戸市の桂木小合唱団が「見上げてごらん夜の星を」など3曲を披露。当時、西宮市の樋ノ口小で担任していた小5男児を亡くした同市の鳴尾小の松田直樹教諭(45)が震災経験を語った。「亡くなった子はスポーツが得意だった。今でも教え子を失ったショックは忘れられない。震災を知らない子どもが増えたが、命の尊さや仲間の大切さを伝えたい」と誓った。(津谷治英)