東日本大震災で被災し、復興支援に取り組む元教諭ら2人が17日、神戸市中央区のなぎさ公園で体験を語った。元教諭らは東日本が阪神・淡路大震災時に比べて復興が遅れていると話し、「みなさんの経験を生かし、東北の被災者を励まして」と呼び掛けた。
ひょうごボランタリープラザが「ひょうご安全の日のつどい」の関連行事として企画した。
福島県南相馬市出身で、福島第1原発事故後に神戸市に避難した元中学教諭池添麻奈(あさな)さん(30)=神戸市中央区=と、東北大学教授の村松淳司(あつし)さん(53)=宮城県。
池添さんは、福島県富岡町の中学で勤務中に被災。神戸に避難し、同プラザの嘱託職員として働いている。村松さんは東北へのボランティア受け入れなどに関わる。
村松さんは、東北で復興住宅の整備が進まず、被災者が長期間仮設住宅での暮らしを余儀なくされていると説明。自殺者も出ており、「阪神・淡路の経験から『未来に希望は持てる』と話し掛けてほしい」と訴えた。
池添さんは、南相馬市は原発事故の影響で復旧作業さえ進んでいない地区があり、他地区住民との間に「心の格差」があると強調。「前に進みたくても進めない人もいる。『ゆっくりでいいよ』と声を掛けられるだけで頑張れる」と話した。2人は「観光でもいい。東北の被災地を訪れてほしい」と力を込めた。(斉藤正志)